デービッド アトキンソンさんの書籍「日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義」を読みました。

2019年3月10日日曜日

マーケティング

t f B! P L
「新・観光立国論」や「新・所得倍増論」などの書籍や小西美術工藝社社長、元ゴールドマン・サックスアナリストでもあるデービッド・アトキンソンさんの書籍「日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義」を読みました。
これまでの書籍と違うのは、ご自身の分析だけでなく世界中の論文をも取り上げて、日本の戦略を考察している点です。




さらに凄みを増すアトキンソンさんの日本分析。日本の生存戦略とは

「日本人の優秀さ」こそ、この国の宝だ――。
日本在住30年、元ゴールドマン・サックス「伝説のアナリスト」、
日本文化に精通する「国宝の守り人」、日本を愛するイギリス人だから書けた!
外国人エコノミスト118人の英知を結集して示す、日本人の未来。
「人口減少×高齢化」というパラダイムシフトに打ち勝つ7つの生存戦略とは。
■筆者からのコメント■
日本に拠点を移してから30年、さまざまな出来事を目の当たりにしてきました。
経済の低迷、それにともなう子どもの貧困、地方の疲弊、文化の衰退
――見るに耐えなかったというのが、正直な気持ちです。
厚かましいと言われても、大好きな日本を何とかしたい。
これが私の偽らざる本心で、本書に込めた願いです。
世界的に見て、日本人はきわめて優秀です。
すべての日本人が「日本人の勝算」に気づき、行動を開始することを願って止みません。
――デービッド・アトキンソン
Amazon より

問題は、人口減少と高齢化。
日本はこの2つを同時に克服しないといけない唯一の先進国、と語るアトキンソンさん。

そうであるのにも、これらの研究が他国と比べてかなり少なく、遅れているそう。
高付加価値・高所得」資本主義への転換、というのは以前から著書などで訴えられている。
「人手不足」という言葉は「人を安く使いたい」人の言葉、という指摘にハッとさせれらました。

人口減少や高齢化などへの論文が取り上げられていて、アトキンソンさんの意見に反対の人も納得するしかないでしょう。
もっとも、生産性については、フォーマットを各自に自社式仕様に変えてしまったり、大卒一律採用などの日本文化も改める必要があるように感じました。
また英語が一般に話せず、自国民しか使わない日本語にも問題があるように思いました。

いずれにしても未来の危機は、すぐそこまで来ている、ということ。
動くなら、改革するなら、今しかないでしょう。

近い日本の未来はヤバイ!日本を愛するアトキンソンさんの指摘に経営者らはどう応えるか?

1 日本の未来は“ヤバい”。
日本のデフレはこれから本格化する可能性が高い。そのピークは2020年以降で、国際通貨基金「IMF」も同様の分析結果を公表している。最新の研究によると日本のデフレリスクは「最強」レベルなのだ。
なぜ日本ばかりが経済危機に陥るのか。それは「高齢化と人口の減少を同時に考えなくてはならない、先進国唯一の国」だからだ。
2 日本人はアメリカの半分以下の生産性で働いている
現在の経済力を維持するには、労働者個人の生産性を高める必要がある。
カギを握るのが、継続的な賃金の上昇だ。
そして、企業の刷新や変革を表す“機敏性”が先進国で最下位の日本で、中小企業を「統合」することだ。
世界屈指のエコノミスト達が叩き出す“日本の勝算”――起死回生を担う全ての日本人へ/ダ・ヴィンチニュース より
東洋経済オンラインでは、
「「データ苦手な人」には経営者になる資格がない。これから「生産性向上」には逆風が吹き始める。」、「データが実証「解雇規制緩和」にメリットなし」などアトキンソンさんの厳しい指摘や日本人が知らない真実を教えてくれます。
また生産性が高ければ輸出が増え、企業の規模が大きければ輸出が増えるなどの関係をデータを基に教えてもくれます。

デービッド・アトキンソン/東洋経済オンライン


このブログを検索

Translate

QooQ